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桜木町ガード下のウォールペインティングに関して



たなbさんとこで桜木町ガード下のウォールペインティングに関するトピック があがってたんで、おっと思い、ひとことコメントしようと思ったら、コメント欄が文字化けして能わず(氏によればブラウザはネスケ推奨とのことでしたが、以前メモリ節約のため削除してしまったのだす)。どうせだから、ここで触れてみたい。

それで、グラフィティ潰して新たに描かれた公共事業としてのロコサトシとその仲間達の壁画ですが、仰るとおり、まじ(ださい+つまんない)=ウンコなかんじですね、見るからに。

けれど、ロコサトシってひとは日本のウォールペインターの草分け(パイオニア)と言われていて、もともとここに落書きはじめたのはロコさんだったわけでしょ、そういえばたしか。てなわけで元祖的存在であり、ある意味ヨコハマの地元名士ですらあるわけなんだろうけど、でもはっきり言って、なんでそんなに?というくらいセンス悪い。日本洋画壇の重鎮、絹谷幸二にせまるものがある。パイオニアならいいってもんでもないな。

潰された”グラフィティ”、まあグラフィティ自体は、ムカシっから生理的に好きなんだけど、でも「いちおう犯罪ですから」、なもんで、それについて思いっきり書きたいような、いっそなにも書きたくないような、歯がゆく複雑な気分がつきまとう。

端的にヒップホップカルチャー=(ラップ+ブレイクダンス+グラフィティ)であり、歴史の文脈がぜんぜん違う日本では特にむずかしい。ヒップホップ/グラフィティは「土足文化圏」じゃないと、きつい。というか、世界的に言っても、歴史が一巡してしまったいま、ヒップホップカルチャーはじめサブカルチャー表現というのは(つまりサブがメインになってしまったいま)大きな曲がり角に来ているわけなのですよ、とっくに。ということがあるわけだが、グラフィティというのは知る限りある種のバトルであって、ハンパな絵はたちまちに上から描き潰されてしまう。ラップにしてもブレイクダンスにしても、いかにかっこよく相手を罵倒するかっていう「勝負」の世界なわけで、そういう意味では桜木町ウォールペンティング、「ロコサトシ」というフリダシに戻ったところで、それが日本の”リアル”(現実)なわけで、今後の展開が気になるところだ。歴史巡ってフリダシ状態なわけですよ。”始源”に立ち合っている。そういうことじゃないでしょうか。

いずれにせよ、グラフィティ/落書き/壁画って話になってくると、、いずれマンガ論-絵画論的にも避けて通れないことになってくるだろうと。いや、ちょうど抽象表現主義とアーティスト失業対策としてのFAP(連邦美術計画=ニューディール政策の一環)における壁画制作の重要性についての話しようかなと思ってたとこなんですけどね。

冒頭の写真は、ロンドンの北の町(名前わすれた)で、フェラ・クティの追悼コンサート観に行った(そのためにロンドン行ったわけじゃないけど)ときに写したもの。
下のはやはりロンドンの、その筋では超有名な老舗インディーズレーベル、rough tradeの店先。ウエストインディーズのカーニヴァルで有名なノッティング・ヒル界隈っす。
壁画ってことで引っぱり出してきました。

#追記:ヒップホップ的な文脈に寄り添って、おめーらださい、ヤメロって話でもないです。実際見てないんで、ウンコじゃないのもあるかも知れない。これから生まれてくるかも知れない。怪我の功名というのもあり、なにがどう展開するかっていうのは、じっさいわからないです。

| 考え | 18:26 | comments(2) | trackbacks(2) |
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| - | 18:26 | - | - |
たなbさん、コメントありがとうございます。
こっちがコメント不能なんで、呼び出しちゃったような(笑)。

ブロークン・ウィンドウ理論って、はじめて知りました。社会学の理論なわけですね。あとでゆっくり調べてみます。

どっちかというと、ずれまくっていた内容と形式が時代の要請でがーんとぶつかってしまうとき、ショック療法的に、新しい表現が出てくるのかなという気がするのですよ、グラフィティにもお役所にも属さないところから。
だから逆に言うと役所だろうがストリートだろうが「既成」のスタイルにはどっちにも期待できなくて、やはり自分がこの時代になにをできるかってところに収斂してしまう。ベタな話のようですが、それ以外にない。
(かりに2ちゃんの10%に救いがあるなら、役所仕事にだって10%〜1%くらいの救い(良質)はあるわけでしょうし-絶望が足りないとかというハナシではなくして)

あとタギングの原理から言えば、外から見ると「匿名」なんだけど、内側では「名/縄張り」の誇示にほかならないというのもあるし。

ともあれ、グラフィティ/ウォールペインティングにたいしては、ある種の思い入れもあるしで、僕ももうちょっとじっくり考えたいです。
| d | 2005/02/03 12:56 AM |
TBどもです。

すいません。まだクラシック用IE対策してませんでした。

僕も時間が無くて消化不良のまま衝動にまかせて書きなぐってしまったエントリなんで、ちょっと反省してます。そのうち、補足したいです。無知なんで結局情緒的にはなると思いますがw
既にニュースではないこの情報、なんか言いようのないズレを感じてしまったのが発端でした。うんこと書きましたが、実は僕は「忌み嫌われる悪臭を放つ存在としてのうんこ」ならまだ救いがあると思ってたりします。
また、ウォールペイントについて言えば、僕的に気に入っているのは匿名性という点です。2ちゃんにも共通する部分があると思う。90%は害かもしれんが、残り10%に他に類を見ない救いのようなものがあるという点。

勿論、ブロークン・ウィンドウ理論がどんどん実証されている昨今、都市としては何とかしたいという思いも分かります。管理する側としては、あのペイントを消す行為は納得なのです。

とまれ、dさんの冷静かつ暖かなエントリにリスペクトってことで。
| たなb | 2005/02/02 10:57 PM |









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袱驫
袱驫
| 袱驫 | 2010/06/28 9:44 PM |
鉐珮 辣 硼蔡琿 闔謌
鉐珮 辣 硼蔡琿 闔謌
| 鉐珮 辣 硼蔡琿 闔謌 | 2010/06/23 9:05 AM |